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食品を無償で提供する「フードバンク」関連の取り組みを紹介するよ。

ロッテではこの夏、子育て家庭への支援活動の一環として、3つの団体(※)が主導したプロジェクト「夏休み 子どもの食 応援ボックス」に参加したんだ。新型コロナウイルス感染症のさまざまな影響から、経済的に困難な状況に置かれた家庭の子どもたちに、お菓子などの食品を届けたよ。

子どもたちの食事環境の悪化が心配で……

この夏、地域によっては、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続いたよね。その影響もあって、経済的に困難な家庭では、子どもたちの食の確保が大きな課題に。なかでも、学校給食がなくなる夏休みは、子どもたちの食事環境が悪化しやすい――そんな心配があったんだ。

プロジェクトでは、米、パスタ、副菜となるレトルト食品、調味料、お菓子などをセットにした「応援ボックス」を用意。3000セットを目安に提供したんだ。ロッテでは、「トッポ」をお届けしたよ。

●「応援ボックス」提供の条件(以下すべてを満たす世帯)
  • (1)対象地域に居住している方
  • (2)所得割非課税世帯またはそれに準ずる方
  • (3)0歳~18歳の子どもがいる方
対象地域=2021年6月23日の時点で、緊急事態宣言により緊急事態措置を実施すべき区域およびまん延防止等重点措置を実施すべき区域と定められた、北海道、宮城県、群馬県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、愛媛県、福岡県、熊本県、沖縄県

今回の取り組みには、ロッテをはじめとする食品関連企業20社ほどが賛同、一丸となって協力したんだ。

なによりも、さまざまな知見を持つ3団体が主導したことで、応援ボックスの詰め合わせもバラエティに富んだほか、効率的な運営などにつながったんだ。そして、ひとつの団体や企業では実現が難しい規模で、応援活動が実施できたんだ(募集から応援ボックス提供までは、セーブ・ザ・チルドレンが担当)。

(※)
(1)ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF=The Consumer Goods Forum)―日本サステナビリティ・ローカル・グループ
CGFは、食品や日用品を扱う製造・配送・販売約400社の会員を擁する国際的な業界団体。サステナビリティなどの4分野を通じて、業界が協働で、社会的・環境的な取り組みを支援する。そのCGFが、日本での活動強化などを目指して立ち上げたのが、日本サステナビリティ・ローカル・グループ(CGF-JSLG)。

(2)WRI 10×20×30 食品廃棄物削減イニシアティブ日本プロジェクト
地球環境と開発に関する政策研究・技術開発を行う、米国の非営利団体「世界資源研究所(WRI=World Resources Institute)」。同団体の呼びかけから始まったのが、世界の小売り「10」社が「20」社の重要サプライヤーと協業し、20「30」年までに食品ロス・廃棄物の半減に向けた取り組み「10×20×30食品廃棄物削減イニシアティブ」。日本プロジェクトは、イオンが中心となり、ロッテをはじめとする国内食品メーカー21社とともに発足した。

(3)公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
子ども支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」。日本では1986年に「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が設立。海外では保健・栄養、教育などの分野をはじめ、幅広く活動を展開。国内では、とくに子どもの貧困や虐待などの課題に取り組む。

循環型社会の実現に向けたロッテの取り組み

ロッテでは、サステナビリティへの取り組みとして、「食の安全・安心」「食と健康」「環境」「持続可能な調達」「従業員の能力発揮」をキーワードに、さまざまな活動を推進しています。

このうち「環境」の分野では、循環型社会の実現に向けて、食品ロスおよび食品廃棄物(FLW=Food Loss and Waste)の削減を目指しています。2028年度までに実現させたい目標として、下記を掲げています。

●ロッテ FLW削減の中期目標
2028年度までに本業である菓子・アイス事業においてFLW発生量対販売量原単位を2019年度比で50%以上削減することを目標に掲げています。

・FLW発生量および原単位*
2020年度FLW発生量3.1千t、原単位0.012(基準年度比5.3%削減)
* 原単位=FLW発生量/(販売量+FLW発生量)

・集計対象
株式会社ロッテおよび株式会社メリーチョコレートカムパニー、主要な海外子会社

・FLW発生量測定方法
FLW発生量= 自社工場での食品および不可食部分の廃棄量 + 出荷前および返品された製品の廃棄量
WRI Food Loss & Waste Protocolを参考に測定しています。

FLWを削減するには、まずは「発生」を抑制することが重要です。そのため、需給予測の精度向上、賞味期限の延長や年月表示化、生産工程でのロス削減などに取り組んでいます。また、10×20×30食品廃棄物削減イニシアティブ日本プロジェクトに参加。サプライチェーン全体で取り組みを行うとともに、さまざまな企業と情報交換しながら、目標に向かって取り組んでいます。

なお、食べ物に困っている人や福祉施設などに、食品を無償で提供する取り組みを「フードバンク」といいます。ロッテではこの活動に賛同し、NPO法人を通じた自社製品の寄贈に協力しています。「おいしい」「たのしい」という食の喜びを伝えるとともに、食の有効活用にもつながる有意義な取り組みとして、今後も継続していきます。

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