シャリシャリ食感が楽しいアイス「爽」のおいしさの秘密アナウンサー 渡辺真理さん × 「爽」ブランド担当 久野和雅
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お菓子をこよなく愛するアナウンサーの渡辺真理さんが、商品の誕生秘話やその魅力を開発担当者に聞く、この対談。第2回は、1999年に誕生した、微細氷入りでシャリシャリ食感が楽しいアイス「爽」を取り上げます。発売20周年を迎え、アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー®」とのコラボ商品は話題を集めています。「爽」のブランド担当である久野和雅さんに開発秘話を伺いました。
中高生の心をつかんだ新感覚バニラアイス
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今日お話を伺う「爽」は、シャリシャリとした食感で、ほかではちょっと味わえないアイスですよね。私、個人的には<バニラ>はもちろんのこと、<チョココーヒー>が好きなんです。アイスのフレーバーにはチョコ、コーヒーとそれぞれありますけれど、組み合わせているものはなかなかないので。
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ありがとうございます。チョココーヒーは、チョコとコーヒーのバランスに苦労しました。爽のフレーバーとして、チョコが濃すぎるとくどくなってしまうし、コーヒーが強いと苦みが出すぎてしまう。試行錯誤の末に、ちょうどいい味わいができたなと思います。
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その戦略にハマっております(笑)。久野さんは爽に携わられてどのくらいですか?
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1年半くらいです。マーケティングを担当する私がブランドの責任者となり、それに研究のメンバー数人からなる体制で、爽の商品開発に取り組んでいます。
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少数精鋭なのですね。ということは、爽の命運は久野さんの双肩にかかっているわけですね(笑)。久野さんご自身も子どもの頃に、爽を召し上がっていたのでしょうか?
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「爽」は私が中学3年生の時、1999年に発売されました。発売された頃のことは、よく覚えています。当時のテレビCMでは、タレントさんが四角いカップを持って何か叫んでいる(笑)。そのCMが印象的で、すぐに食べてみたくなりました。
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実際に召し上がって、久野少年はどんな感想を?
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新感覚のバニラアイスで、衝撃的でした。しかも、食べれば食べるほどリピートしたくなるというか(笑)。
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当時、アイスといえば、コーンにのせたもの、カップに入れたもの、もなかタイプなど、形状に違いはあっても、爽のように中身のバニラに違いがある、というのは画期的だったと記憶しています。もともと、どんな経緯で開発されたのでしょうか?
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爽が生まれる数年前、アメリカの西海岸でスムージーがはやっていまして、実はそこから着想を得ています。シャリシャリとした食感は、アイスに微細氷を混ぜ合わせて出していますが、ロッテは当時からその技術を持っていました。
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あの食感はロッテの技術力があってこそ、なのですね。
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ええ。さらに、お客様のニーズを探っていくと、男子中高生はカップアイスにさっぱり感を求めている、という調査結果が出てきました。ということは、微細氷を入れたさっぱりしたバニラアイスであれば、受け入れられるのではないか、と商品開発が進んでいったんです。そんなアイデアと技術の掛け合わせによって、爽は誕生しました。
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なるほど。まさにターゲットにあたる中学3年生だった久野少年の心も、ガシッとつかまれたのですね(笑)。
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