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基本の材料

基本の材料

基本材料を理解することは、よりおいしく、失敗なくつくるためにとっても大切。
材料に関する理解を深めて、もっとお菓子づくりを身近なものにしましょう。

基本の材料

お菓子づくりには欠かせない、薄力粉やバターなどを詳しく解説します。

1 小麦粉
お菓子づくりのベースとなる材料の小麦粉は、グルテンというタンパク質の含まれる量の違いによって、薄力粉、強力粉、中力粉 の3つに大きく分類されます。お菓子づくりには主に薄力粉を使います。

◇ 薄力粉

小麦粉の中で、最もグルテンの量が少ない粉。
そのため粘りと弾力が出にくいので、さっくりと軽い仕上がりになります。お菓子全般に使えます。クッキーやスポンジ、シュー生地をつくるのにおすすめ。
小麦

◇ 強力粉

小麦粉の中で、最もグルテンの量が多い粉。
粘りと弾力が出やすいので、もっちりとしたコシのある仕上がりに。パン生地やパイの他、めん棒を使って生地をのばすときには、さらさらしていて生地につきにくいので打ち粉によいです。
小麦

◇ 中力粉

薄力粉と強力粉の中間のグルテン量の粉。
お菓子づくりではあまり使わないですが、ドーナッツやクラッカー、焼きまんじゅうなどの皮には向いている小麦粉です。なければ代わりに、薄力粉と強力粉を半量ずつ混ぜてもOK。
小麦
ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

湿気に弱いので、しっかりと密封し、涼しい場所で保存しましょう。
開封したらなるべく早めに使い、長期保存は冷凍庫で。
においを吸収しやすいので、口をしっかりと閉じ、においの強いもののそばには置かないようにしましょう。
2 砂糖
卵の泡立ちを安定させたり、スポンジのやわらかさを保ったり、お菓子にきれいな焼き色をつけたり、焦がしてカラメルにしたりします。ほかにもジャムなどを長く保存させるなど、甘さを付ける以外にも重要な役割があるので、むやみに減らさないようにしましょう。

◇ 上白糖

粒子が細かく、きめが細やかで溶けやすい砂糖です。
最も一般的なもので、グラニュー糖と比べると、ややしっとりとしていて、甘みも少ないが、コクとうまみがあります。ガーナのレシピでは基本的に上白糖を使っています。
上白糖

◇ グラニュー糖

上白糖よりも粒が粗く、さらさらしており、甘みが強いです。
アク、クセがないので、素材の風味をそこなわず、あっさりとした甘みが特徴の砂糖です。カラメルをつくるときや、メレンゲを特にしっかりと立てたいときに使います。
グラニュー糖

◇ 粉糖

グラニュー糖を細かく砕いてパウダー状にした砂糖。
最もつぶの小さい粉状の砂糖で、生地に使う場合は、クッキーやタルトの生地に使用します。
上白糖や、グラニュー糖よりもバターとなじみやすく、口どけのよい生地に仕上がります。複雑な形のクッキーをつくる時は扱いやすいです。しかし、味の深みに欠けるのがやや難点です。また、アイシングをつくるときや仕上げに振りかけると見た目が豪華に。さらさらした状態を保つためにコーンスターチを混ぜているものもあります。
粉砂糖
3 生クリーム

クリームには動物性植物性があります。 お菓子づくりでは濃厚でコクがあり、おいしく仕上がる、動物性生クリームがおすすめです。植物性のクリームはコクと風味に欠けますが、分離しにくく、扱いやすいです。また、動物性と比べて日持ちします。

動物性の生クリームには、乳脂肪分の割合によって36%、42%、46%などの種類があります。 乳脂肪分が高めの40%台のものは、泡立ちやすく、コクがありますが、泡立て過ぎると分離してぼそぼそになってしまうので注意してください。 分離した時は、乳脂肪分が低めの生クリームや牛乳を加えて混ぜるとなめらかになります。乳脂肪分が低めの30%台のものは、なめらかに泡立ち、さっぱりとした味です。

生クリーム

ガナッシュをつくるときは、脂肪分が高い方がおいしくできるのでオススメです。しかし、少量でつくる時などは分離することがあるので、初心者の方は乳脂肪分が低めの方が扱いやすいかもしれません。また、お好みで半分ずつ混ぜてもよいです。

ケーキのデコレーションに使う場合は、低めのもの方が分離せず扱いやすいですが、泡立ちが遅いので、良い状態になるまでに時間がかかります。また、表面に塗る時などはやわらか過ぎる時があります。 できれば高いものと低いものを、半分ずつ合わせて使うのがオススメです。 特に、絞る場合は高めのものを使った方がしっかり泡立ち、キレイに絞れます。

ムースなどでとろっとさせて使う場合や、焼き菓子の生地にそのまま混ぜ込む場合はどちらでもよいのですが、高い方がおいしく仕上がるのでおすすめです。

なるべく新鮮なものを使いましょう。

ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

生クリームは泡立てる直前まで冷蔵庫へ入れておき、氷水で冷やしながら泡立てると、分離せず、きれいに泡立ちます。 夏場は特に泡立ちやすく、分離しやすいので注意が必要です。
4

卵にもサイズがあります。卵を購入するときにはサイズにも注意。Lサイズの卵は重さが64g以上~70g未満で、Mサイズの卵は重さが58g以上~64g未満と規定で定められています。 卵は小さすぎると膨らみづらいことがあるので、Lサイズのものを使った方が成功しやすくなります。

5 バター

バターには食塩不使用の無塩バターと、塩が入った有塩(加塩)バターがありますが、お菓子づくりでは基本的には「無塩バター」を使います。有塩バターだと、塩味が強すぎて、しつこい味になってしまいます(レシピによっては有塩バターを使用するものもありますが、ごく限られたものです)。
このほかにコクと香りが高い「発酵バター」というものもあります。

焼き菓子の生地をしっとりさせ、独特のコクと風味、香ばしい香りが出ます。また、焼き菓子をふんわりと保つ役割もあります。
バターを多く使うお菓子は、バターのよさが味の決め手になります。
冷凍しても、風味が損なわれないので長期保存もできます。解凍は冷蔵庫で。

植物性のショートニングや製菓用マーガリンでも代用はできますが、口どけのよさや風味のよさからバターの使用をおすすめします。

ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

有塩バターと無塩バターは購入する際に間違えないよう、しっかり確認を。 またバターはいったん溶けてしまうと性質や風味が変わってしまうので、常温に戻すときなど、温度管理には十分注意しましょう。
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基本の材料

基本材料を理解することは、よりおいしく、失敗なくつくるためにとっても大切。材料に関する理解を深めて、もっとお菓子づくりを身近なものにしましょう。

小麦粉

お菓子づくりのベースとなる材料の小麦粉は、グルテンというタンパク質の含まれる量の違いによって、薄力粉、強力粉、中力粉 の3つに大きく分類されます。お菓子づくりには主に薄力粉を使います。

 薄力粉

小麦粉の中で、最もグルテンの量が少ない粉。 そのため粘りと弾力が出にくいので、さっくりと軽い仕上がりになります。お菓子全般に使えます。クッキーやスポンジ、シュー生地をつくるのにおすすめ。

 強力粉

小麦粉の中で、最もグルテンの量が多い粉。 粘りと弾力が出やすいので、もっちりとしたコシのある仕上がりに。パン生地やパイの他、めん棒を使って生地をのばすときには、さらさらしていて生地につきにくいので打ち粉によいです。

 中力粉

薄力粉と強力粉の中間のグルテン量の粉。 お菓子づくりではあまり使わないですが、ドーナッツやクラッカー、焼きまんじゅうなどの皮には向いている小麦粉です。なければ代わりに、薄力粉と強力粉を半量ずつ混ぜてもOK。

! ワンポイントアドバイス

アドバイス

湿気に弱いので、しっかりと密封し、涼しい場所で保存しましょう。開封したらなるべく早めに使い、長期保存は冷凍庫で。
においを吸収しやすいので、口をしっかりと閉じ、においの強いもののそばには置かないようにしましょう。

砂糖

卵の泡立ちを安定させたり、スポンジのやわらかさを保ったり、お菓子にきれいな焼き色をつけたり、焦がしてカラメルにしたりします。ほかにもジャムなどを長く保存させるなど、甘さを付ける以外にも重要な役割があるので、むやみに減らさないようにしましょう。

 上白糖

粒子が細かく、きめが細やかで溶けやすい砂糖です。
最も一般的なもので、グラニュー糖と比べると、ややしっとりとしていて、甘みも少ないが、コクとうまみがあります。ガーナのレシピでは基本的に上白糖を使っています。

 グラニュー糖

上白糖よりも粒が粗く、さらさらしており、甘みが強いです。
アク、クセがないので、素材の風味をそこなわず、あっさりとした甘みが特徴の砂糖です。カラメルをつくるときや、メレンゲを特にしっかりと立てたいときに使います。

 粉糖

グラニュー糖を細かく砕いてパウダー状にした砂糖。最もつぶの小さい粉状の砂糖で、生地に使う場合は、クッキーやタルトの生地に使用します。
上白糖や、グラニュー糖よりもバターとなじみやすく、口どけのよい生地に仕上がります。複雑な形のクッキーをつくる時は扱いやすいです。しかし、味の深みに欠けるのがやや難点です。また、アイシングをつくるときや仕上げに振りかけると見た目が豪華に。さらさらした状態を保つためにコーンスターチを混ぜているものもあります

生クリーム

クリームには動物性植物性があります。 お菓子づくりでは濃厚でコクがあり、おいしく仕上がる、動物性生クリームがおすすめです。植物性のクリームはコクと風味に欠けますが、分離しにくく、扱いやすいです。また、動物性と比べて日持ちします。

動物性の生クリームには、乳脂肪分の割合によって36%、42%、46%などの種類があります。 乳脂肪分が高めの40%台のものは、泡立ちやすく、コクがありますが、泡立て過ぎると分離してぼそぼそになってしまうので注意してください。 分離した時は、乳脂肪分が低めの生クリームや牛乳を加えて混ぜるとなめらかになります。乳脂肪分が低めの30%台のものは、なめらかに泡立ち、さっぱりとした味です。

2

ガナッシュをつくるときは、脂肪分が高い方がおいしくできるのでオススメです。しかし、少量でつくる時などは分離することがあるので、初心者の方は乳脂肪分が低めの方が扱いやすいかもしれません。また、お好みで半分ずつ混ぜてもよいです。

ケーキのデコレーションに使う場合は、低めのもの方が分離せず扱いやすいですが、泡立ちが遅いので、良い状態になるまでに時間がかかります。また、表面に塗る時などはやわらか過ぎる時があります。
できれば高いものと低いものを、半分ずつ合わせて使うのがオススメです。
特に、絞る場合は高めのものを使った方がしっかり泡立ち、キレイに絞れます。

ムースなどでとろっとさせて使う場合や、焼き菓子の生地にそのまま混ぜ込む場合はどちらでもよいのですが、高い方がおいしく仕上がるのでおすすめです。

なるべく新鮮なものを使いましょう。

! ワンポイントアドバイス

生クリームは泡立てる直前まで冷蔵庫へ入れておき、氷水で冷やしながら泡立てると、分離せず、きれいに泡立ちます。 夏場は特に泡立ちやすく、分離しやすいので注意が必要です。

卵にもサイズがあります。卵を購入するときにはサイズにも注意。Lサイズの卵は重さが64g以上~70g未満で、Mサイズの卵は重さが58g以上~64g未満と規定で定められています。
卵は小さすぎると膨らみづらいことがあるので、Lサイズのものを使った方が成功しやすくなります。

バター

バターには食塩不使用の無塩バターと、塩が入った有塩(加塩)バターがありますが、お菓子づくりでは基本的には「無塩バター」を使います。有塩バターだと、塩味が強すぎて、しつこい味になってしまいます(レシピによっては有塩バターを使用するものもありますが、ごく限られたものです)。
このほかにコクと香りが高い「発酵バター」というものもあります。

焼き菓子の生地をしっとりさせ、独特のコクと風味、香ばしい香りが出ます。また、焼き菓子をふんわりと保つ役割もあります。
バターを多く使うお菓子は、バターのよさが味の決め手になります。 冷凍しても、風味が損なわれないので長期保存もできます。解凍は冷蔵庫で。

植物性のショートニングや製菓用マーガリンでも代用はできますが、口どけのよさや風味のよさからバターの使用をおすすめします。

! ワンポイントアドバイス

有塩バターと無塩バターは購入する際に間違えないよう、しっかり確認を。 またバターはいったん溶けてしまうと性質や風味が変わってしまうので、常温に戻すときなど、温度管理には十分注意しましょう。
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