固有種のマーチ

探検隊レポート

コアラのマーチプレゼンツ
固有種こゆうしゅのマーチ プロジェクトレポートVol.3
植物しょくぶつ仲間なかまり!『固有種こゆうしゅ探検隊たんけんたい in 東山動植物園ひがしやまどうしょくぶつえん』を
開催かいさいしました!

東山動植物園
コアラ

わたしたちの暮らしは、たくさんの動物や植物が関わり合うことで成り立つ、自然の恵みに支えられています。特定の地域にしかいない「固有種」は、いろいろな特徴や異なる性質を持った生き物が共存するという生物多様性のバロメーターでもあり、地域固有の環境を考えるための大切な存在です。

ゴリラ

実は 、チョコレートのお菓子の「コアラのマーチ」に登場するコアラも固有種のなかま!他にも、カンガルーやゴリラといった人気ものから、日本ではなかなかお目にかかれない固有種、逆に日本にしか生息しない固有種もいます。もちろん陸の動物だけでなく、水辺の生き物や、植物にも固有種がいます。
2024年から株式会社ロッテが始動した『固有種のマーチ』プロジェクトは、世界中にいるユニークで愛らしい固有種たちに触れ、固有種たちを取り巻く環境について知ってもらうことで、私たちが住む地球環境や、社会の多様性に関心を深めるきっかけにしてもらうプロジェクトです。

東山動植物園

動物園、水族館に続く第三弾リアルイベントは『固有種の探検隊 in 東山動植物園』と題し、愛知県にある東山動植物園にて2024年11月16日(土)〜11月17日(日)の2日間にわたりイベントを開催しました。このイベントレポートでは、動植物園でのクイズラリーや園内の様子をお届けします。

 

イベントムービー

 
   

当日の参加OK!固有種のクイズラリー

「クイズラリー」は2日間で7,453名の方が参加してくださりました。動植物園に遊びに来た方なら誰でも参加でき、「固有種の探検隊クイズラリー」受付ブースで台紙を受け取ったら、園内の各固有種がいるエリアを巡っていきます。

  • スタート受付
  • スタート受付

東山動植物園では8種類の固有種を探してもらいました。順路は自由で、園内に設置された目印を見つけながら生き物のもとへ向かいます。

園内に設置された目印
園内に設置された目印

2024年はコアラ来園40周年!オーストラリアの固有種で、1984年10月25日に日本で初めてのコアラが東山動植物園に来園しました。また、日本で初めての繁殖に成功したことでも有名です。

コアラ

来園当初は1カ月以上にわたって、飼育員が交代で泊まり込み、24時間体制で見守ったそう。餌のユーカリ栽培や、園の垣根を越えた“お見合い”により繁殖を促す取り組みに力を入れ、コアラ飼育の先進地として注目されています。

そんなコアラはユーカリを消化するため、1日のほとんどを寝て過ごしています。活動的なコアラの姿が見れたらラッキー!

歩くコアラ

次は、2024年7月に到着したコモドオオトカゲのエリアへ。インドネシアの固有種で、インドネシアでは国宝級の動物として大事にされています。国内で唯一の飼育展示とあって、たくさんの人が列を作っていました。

コモドオオトカゲ入り口

そんなコモドオオトカゲは実は世界最大のトカゲ!大きなものは体長3メートルにもなるのだとか。さらに、強靭な足で早く走ることが得意。最大どのくらいの速度で走ることができるでしょうか?

コモドオオトカゲ

なんと、100メートルを20秒で走ることができ、これは自転車をこぐスピードと同じくらいの速さです。持久力も高く、もしも追いかけられたら...と考えると怖いですね。そんなコモドオオトカゲを間近で観察できるチャンスは見逃せません。
東山動植物園の見どころは、珍しい動物だけではありません。併設された植物園では約7,000種もの植物を保有しており、国指定重要文化財の「温室前館」のほか、園内を巡りながら植物に親しむことのできる多彩な散策コースがあります。

植物エリアの温室

次は植物園エリアの温室にやってきました。ここには推定寿命は2000歳、たった2枚の葉だけで一生伸びていく不思議な植物があるとのこと。

キソウテンガイ

キソウテンガイはその名の通り不思議な植物で、くるくるとカールした2枚の葉が一生伸び続けます。アフリカ南部、ナミブ砂漠の固有種です。雨の少ない砂漠でもとても長生きする植物として、研究者を驚かせました。

クイズに回答している写真

スタートから40分ほど、8種類すべての固有種を巡って、ゴールの受付ブースへ。全てのクイズに回答したら、東山動植物園の固有種をモチーフにした記念品をプレゼント!

「コモドオオトカゲ」とコアラのマーチくんがコラボレーションしたスペシャルシール!

記念品は東山動植物園の名物固有種「コモドオオトカゲ」とコアラのマーチくんがコラボレーションしたスペシャルシール!この企画のためだけに特別に描き起こされたレアなマーチくんです。参加者の方からは「コモドオオトカゲのシールがかわいかった!」「子どもがシール欲しさに頑張っていました」との嬉しい声も。

クイズラリー ゴール

みなさんからの声

「園内の隅々まで問題があり、自分達では行かないエリアにもあり、楽しめた」

「東山動植物園を一周するモチベーションに役立った。」

「普段重点的に時間を割く推しアニマルさん以外の生き物の設問もあって、じゃあ今日はちょっと他の子たちに挨拶するか…となったのが良かった。」

「見るだけでは分からない事を知ることが出来た」

固有種の探検隊を通して

  • 株式会社ロッテ 茅野悠馬

    普段、動物園や水族館に行った際、1つの生物の前でじっくりと観察することはあまりないと思います。
    「なんでなんだろう?もっと知りたい!調べてみよう。」と考えるだけでも動植物とのより良い関係での共生が生まれる一歩になるのではないでしょうか。
    こちらのイベントをきっかけに固有種が地球で生き続けられるように、環境にさらに関心をもったり、みんな個性がありそれは全て素晴らしいのだと考えたりすることに繋がれば嬉しいです。
    もしかするとあなたの近くにも日本固有の動植物がいるかもしれません。
    ぜひ、楽しみながら発見してみてください。

生物多様性は“あらゆる生き物とのつながり”

固有種を守ることは、地球や子どもたちの未来、そしてわたしたちの暮らしを守ること。
“わたしたちが生きるこの地球の未来を大切にしていきたい”という思いから、株式会社ロッテでは『固有種のマーチ』プロジェクトを始めました。
地球温暖化や気候変動への対策、生物多様性の保全に対する取り組みが地球規模で求められている中、『固有種のマーチ』プロジェクトでは固有種たちを入り口に私たちが住む地球環境や、社会の多様性に関心を深めるきっかけになればと考えています。

SDGs 13 気候変動に具体的な対策を 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう

過去に横浜市立金沢動物園、サンシャイン水族館でも実施した「固有種の探検隊」イベントでは、あわせて約18,500名の皆さまにご参加いただき、計24種の固有種を見つけていただきました。

もちろん、動物園や水族館に閉じた活動ではありません。これからお家の近くで、お散歩の途中で、公園で、きっと同じ景色のなかに、今までとは違った世界が見えてくるはず。虫めがね片手に、身近な自然にくりだすこどもたちが増えれば、きっと地球はもっとよくなる。

小学校での多様性をテーマにした授業「固有種の教室」なども実施している『固有種のマーチ』プロジェクト。人も動物も植物も、みんながそれぞれ個性をもつ素晴らしさと、お互いが関わり合いながらつくられる「多様性」に目を向けてもらうきっかけを今後もつくっていきたいと考えています。

この活動を通して、おいしく楽しく固有種について一緒に学んでいきましょう。

「地球上にいる動物や植物のことを知り、考え始めることが、これからの地球の未来を守る行動につながっていく。」そんな思いに共感してくださるみなさんと、私たちは一歩ずつ良い未来に向けて進んでいきます。

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