四季折々に、果実がたわわに実る果樹園で育った少女、小春。五月の青空に光るさくらんぼに似た、ちょっとおしゃまで明るい少女です。
やさしい両親と文学好きの兄、家族の愛情を一身に受けた小春は、家の中でも太陽のような存在。
ある日小春は、兄の文学仲間の一人である佐野彦三郎さんと出会いました。グループの中でも目立たない、どちらかといえばさえない青年。でも本が好きで、人一倍熱心に学ぶ姿と、あたたかな人柄にふれるうちに、小春はいつしか恋心を抱くようになっていったのでした。

大きめのカラーと、大きく折り返した五分ソデ、胸に揺れるリボンが印象的なワンピーススタイル。大人しくまとまりがちなシルエットを、襟足を刈り上げた奥行きのあるショートカットでバランスよくまとめた。毛先を顎のラインより短めにカットし、前髪をやや厚めにつくることで、可愛らしさを演出。
つばの大きく広がるエレガントな帽子が、ショートカットによく似合う。爽やかで知的な小春スタイルの完成。