国連食料システムサミットを支持! SDGs達成とよりよい社会を目指して
ロッテでは、持続可能な社会の実現に向けて、「食の安全・安心」「食と健康」「環境」「持続可能な調達」「従業員の能力発揮」といったテーマに対して、さまざまな活動に取り組んでいるんだ。
さらに、2021年9月にニューヨークでおこなわれる「国連食料システムサミット(Food Systems Summit:FSS)」への支持をあらわすため、企業としての目標(コミットメント)を定めて、2021年5月に政府を通じてサミット事務局へ提出したんだ。
国連食料システムサミットって何?
いま、世界では、国際連合が定めた2030年までに達成すべき17の世界的目標があるんだ。これは、持続可能な開発目標(SDGs)と呼ばれていて、この目標達成のため、食料の分野では、持続可能な食料システム(食料の生産、加工、輸送および消費にかかわる一連の活動)への転換が必要ではないか――アントニオ・グテーレス国連事務総長はこう考えているんだ。
そして、この考えに基づいておこなわれるのが、国連食料システムサミットだよ。7月にローマでプレサミットが、9月にニューヨークでサミットが開かれる国際会議なんだ。
サミットでは、食料システムの視点で、さまざまな課題を国家間で話し合うんだ。具体的には、以下の5つのテーマについて、それぞれどのように解決していくべきか、議論する予定になっています。
- 質(栄養)・量(供給)両面にわたる食料安全保障
- 食料消費の持続可能性
- 環境に調和した農林水産業の推進
- 農山漁村地域の収入確保
- 食料システムの強靭化(きょうじんか)
私たちが掲げた4つのコミットメント
国連食料システムサミットにさきがけて、各国が持続可能な食料システムを実現するための取り組みを提出することとなっていて、日本でも、国連食料システムサミットの考えに賛同した民間企業が、それぞれで実行している持続可能な食料システムに役立つための取り組みを「目標(コミットメント)」として政府へ提出。その後、政府がとりまとめたものを、サミット事務局に提出するんだよ。
ロッテでは、次のような目標(コミットメント)を掲げました。
■ロッテの目標(コミットメント)=日本語版
(株)ロッテは、持続可能な食料システムへの変革のための具体的な行動を推進するために開催される国連食料システムサミット2021への支持を表明します。
当社は、持続的な食料システム、特に「持続可能な消費パターンへの移行」および「自然に対してポジティブな生産を十分な規模で促進」の実現に貢献するため、CO₂排出量削減、FLW(食品ロスおよび食品廃棄物)削減、持続可能な調達、食育活動の推進に取り組みます。
- 【具体的な取り組み・目標(コミットメント)】
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- ①エネルギー起源CO₂排出量(Scope1,2)対売上高原単位を2013年度比で2023年度までに13%以上、2028年度までに26%以上削減します。削減目標は、社会情勢の変化に基づき随時見直します。
- ②FLW(食品ロスおよび食品廃棄物)発生量対売上高原単位を2019年度比で2028年までに50%以上削減します。
- ③カカオ豆、パーム油、紙を重要原材料に設定し、持続可能な調達を推進します。
- ④持続可能な食生活に対する消費者の意識の向上のため、食育を推進します。
ロッテではこれからも、持続可能な社会の実現に向けて、国連食料システムサミットの目標に沿った活動をつづけていくんだ。
※関連情報
「ロッテ2028 ESG中期目標」
なぜ持続的な「食料システム」が必要なのか?
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「食料システムを変革することは、全ての持続可能な開発目標を達成するために極めて重要である」と述べています。
食料システムとは、食料の生産、加工、輸送および消費にかかわる一連の活動のことです。国連食料システムサミットの科学グループ(世界中の第一線で活躍する科学者29人)では、農業、林業、漁業、および食品産業に由来する食品の生産、集約、加工、流通および廃棄に関するすべての範囲の関係者、それらの相互に関連する付加価値活動、それらが埋め込まれている広い経済、社会、自然環境を含むもの、と定義しています。
国連食料システムサミットでは、「人間が生きるためのあらゆる側面に関連していて、食料システムの健全性は、わたしたちのからだの健康だけでなく、わたしたちの環境、経済、およびわたしたちの文化の健康にも深く影響する。食料システムがうまく機能すると、私たちを家族やコミュニティ、国家として結びつける力となる」とうたっています。
2021-06-08