噛むスポーツ

噛むことで
すべてのアスリートを
サポート

「噛むスポプロジェクト」は
「研究」「情報発信」「噛むチカラ測定」「ガム提供」などの活動を通じ、
プロアスリートから子どもたちまで、
スポーツを頑張るすべての方のパフォーマンスを
「噛むこと」でサポートしていきます。

サポートアスリート

アスリートも実践!ロッテ噛むこと研究部監修のガムトレ

「ガムトレ」とは、
ロッテ噛むこと研究部が監修した、
ガムを使った口周りのトレーニングです。
「ガムトレ」の3つのポイントをおさえ、
心身の健康によいとされている
「噛む」という行為を、
ガムを使って日常的・継続的に実践できます。

  • POINT 01

    背筋を伸ばし足を
    しっかり地面につける

    背筋を伸ばすことで、脳への刺激が高まり、唾液がしっかり出ることに加え、足を地面につけることでしっかり噛みしめられるため、咀嚼効率が向上します。
    POINT 01
  • POINT 02

    口を閉じたまま
    左右均等に噛む

    口をしっかり閉じて噛むことで、口を閉じる筋肉の運動になります。また、左右均等に噛むことによって舌を左右に動かすため、舌の筋肉の運動にもつながります。
    POINT 02
  • POINT 03

    自分のペースで
    リズムよく噛む

    リズムよく噛むことで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが増加します。日常的に行うことで、自律神経バランスを整え、精神の安定につながります。
    POINT 03

噛むことによりサポートできること

フィジカルサポート

  • 静的バランスが向上 静的バランス:動かない状態を保ち続けるための能力で膝のケガの防止と関連しています。
  • 満腹中枢刺激による
    食事コントロール
  • 瞬発力向上

メンタルサポート

  • 集中力向上
  • リラックス、緊張緩和
  • 自律神経を整える
  • 口の渇き防止

噛むスポプロジェクト

プロアスリートへの取り組み

対象:千葉ロッテマリーンズ、
川崎フロンターレ、プロゴルファーなど

噛むチカラ測定
噛むチカラ測定中の、川崎フロンターレ 登里享平選手
ⒸKAWASAKI FRONTALE

噛むチカラ測定

プロアスリートの咬合力や噛合左右バランスの測定を行っています。咀嚼能力の結果をもとに、日本スポーツ協会公認のスポーツデンティストである東京歯科大学の武田友孝客員教授が、噛む力を鍛えるトレーニングや噛み方などについて、プロアスリートにアドバイスしています。

噛むチカラ測定
【左】千葉ロッテマリーンズベンチに置かれた「プロフェッショナルガム」
【右】川崎フロンターレロッカールームに置かれた「プロフェッショナルガム」

「トレーニングガム」や
「プロフェッショナルガム」の提供

噛むチカラ測定の結果と武田友孝客員教授のアドバイスをもとに、一般的なガムとは異なる、噛み始めからの硬さの変化が少ない「トレーニングガム」を、チームや選手に提供しています。「トレーニングガム」は、噛んでいる間しっかりとした噛み応えが続くため、噛むトレーニングに適しています。また一部の選手には、希望の形状・硬さ・香味をヒアリングし、1人1人にカスタマイズした「プロフェッショナルガム」を提供しています。

「プロフェッショナルガム」とは

「プロフェッショナルガム」は、武田友孝客員教授監修のもとにロッテと共同開発した「トレーニングガム」を、選手自らが自分自身にあった形状・硬さ・香味にカスタマイズしたガムです。「プロフェッショナルガム」は、噛んでいる間の硬さの変化が少ない特別な設計となっているのが特徴で、アスリートのパフォーマンス発揮のサポートとなることを目指して開発されています。
一般的なガムは、噛んでいくにつれて硬さが大きく変化するのに比べ、「プロフェッショナルガム」はしっかりとした噛み応えが続くため、「噛むこと」のトレーニングに適しています。ガムの硬さの測定には、万能材料試験機(INSTRON社の6800シリーズシングルコラム)を使用し、緻密な機器分析によりデータを算出しています。これにより、一人一人のアスリートに合わせた硬さのガムの提供を可能にしています。

噛んでいる間の硬さの変化

噛んでいる間の硬さの変化

*1 ガム官能評価パネルとして訓練した男女7名 
*2 経時的な強度変化を評価する官能評価手法

20段階(0.5刻み)の食感(硬さ)の評価を専門パネル*1を用いて、80回/1分間のペースで計5分間ガムを咀嚼し、6秒ごとに硬さを評価するTI法*2で評価を行った。

プロフェッショナルガム

形状・硬さ・香味の組合せが60種類ある「ガムセレクトボックス」から、選手は好みのタイプの「プロフェッショナルガム」が選べる

一般スポーツ指導者や
選手への取り組み

対象:指導者、学生、ジュニアチームなど

口腔健康セミナーおよび「ガムトレ」などの情報発信
千葉ロッテマリーンズOBらが指導する野球教室
「マリーンズ・ベースボールアカデミー」での口腔健康セミナーの様子

口腔健康セミナーおよび
「ガムトレ」などの情報発信

一般のスポーツに関わる指導者、学生、ジュニアチームなどを対象に、武田客員教授による口腔健康セミナーを実施しています。口腔健康セミナーでは、スポーツパフォーマンスや怪我の防止のために「噛むこと」の重要さ、食事をよく噛んで食べることのメリット、その他さまざまな「噛むこと」の効果について講義しています。また、選手たちのパフォーマンス発揮のためにガムを噛むことを日常に取り入れる「ガムトレ」情報も発信しています。

噛むチカラ測定
Jリーグ 川崎フロンターレ アカデミーでの口腔健康セミナーの様子
ⒸKAWASAKI FRONTAL
噛むチカラ測定
公益財団法人日本スポーツ協会での指導者向け
口腔健康セミナーの様子

「トレーニングガム」の提供

スポーツにおける「噛むこと」の関係性や大切さについて、スポーツ指導者や学生、ジュニアアスリートに向けて情報を発信した後、実際にガムを噛むことを日常的に取り入れていただくように「トレーニングガム」を提供しています。

研究活動

スポーツアスリートの口腔健康に着目し、「噛む力」や「ガム」のスポーツにおけるパフォーマンスへの影響・関係性について、日本スポーツ協会や研究機関などと共同研究を行っています。スポーツ選手や一般生活者の協力のもと、運動能力と「噛むこと」に関する関係性が明らかになってきました。今後も「噛むこと」とスポーツの関係性についての研究を進めてまいります。

武田 友孝客員教授

東京歯科大学 口腔健康科学講座
スポーツ歯学研究室 歯学博士
武田 友孝客員教授コメント

「噛むこと」は、スポーツシーンにおいて非常に大切であることが、さまざまな研究で明らかになっています。たとえば、噛む力や正しい噛み合わせは、1.全身の筋活動アップ、2.重心・姿勢の安定などと関連があります。また、スポーツ中やスポーツの準備中にガムを噛むことで、3.集中力・判断力アップ、リラックス効果などの機能があります。このように、「噛むこと」とスポーツには深い関係があるのです。
咀嚼能力は、左右でバラツキのある人が多いですが、歯学としての考えでは、一般的に左右50対50に近い咀嚼バランスが理想とされています。咀嚼能力を鍛えるには時間がかかります。「噛むこと」を積極的に取り入れてから、おおよそ4年が経過する千葉ロッテマリーンズが現在好成績を収めているのは、偶然ではないかもしれません。2023年シーズンも引き続き、チーム、そして選手たちのプレーと共に、ガムを噛むシーンにも注目していただきたいと思います。

PROFILE

スポーツデンティスト
武田 友孝客員教授(たけだ ともたか)

● 所属
  • 東京歯科大学 口腔健康科学講座 スポーツ歯学研究室 各員教授※(歯学博士)
  • 日本オリンピック委員会 強化スタッフ(医・科学)バレーボール競技、レスリング競技
  • 日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト
  • 日本スポーツ歯科医学会認定医
  • 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
  • 関東ラグビーフットボール協会登録者障害見舞金審査委員会委
● 主な所属学会

日本スポーツ歯科医学会、日本臨床スポーツ医学会
日本補綴歯科学会、Academy for Sports Dentistry
※2023年7月1日現在