悪魔VS天使シリーズ誕生! そしてシリーズ化へ
2012年、ビックリマンシリーズは誕生35年を迎えた。
発売から35年経つ超ロングラン商品なのだ。一番最初のビックリマン商品は1977(昭和52)年に発売された。現在と同様のチョコウェハースにシールのおまけが付いた組み合わせだったが、当初はユーモアたっぷりのギャグや実写をイラスト化したどっきりシールが封入されていた。「たった一枚のおまけシールだけど、たった一枚のシールで楽しんでもらおう」。その精神は現在もなお引き継がれている。
ビックリマンシリーズは発売を続け、シールの試行錯誤を繰り返し、1985(昭和60)年に悪魔VS天使シリーズを発売する。一枚だけに留まらず、シールに関係性を持たせた「悪魔」「お守り」「天使」の三すくみという新しい概念を生んだ。そして、キャラクターが戦い、進化を繰り返すストーリーをつむいでゆく。当時流行のきざしをみせていたRPGゲームとリンクし、共感を呼んだ。さらにスーパーゼウスを代表するキラシール当てが話題になった。他とは違って、キラキラと輝きを放つシールは、なかなか当てることが出来ず、よりコレクション熱を上げさせた。
これらの要素が総合して、子供たちの間でビックリマンブームが起こった。またたく間に広がったブームを受け、悪魔VS天使シリーズは2弾、3弾と発売される。さらにブームは拡大し、ビックリマンブームは加速していった。そして2012年、悪魔VS天使の原点に帰った「ビックリマン伝説」が発売される―