ビックリマン悪魔VS天使シリーズの物語をもう1度おさらいしよう!
【第1章】魔肖ネロ&ネロ魔身編
1985(昭和60)年に日本の子供たちが熱狂したビックリマンシール。その一大ブームは、今でも語りぐさになるほど。「あのビックリマンシールよ、もう一度!」大人になったビックリマンキッズたちの願いに応えて登場したのが『ビックリマン伝説シリーズ』なのだ!
試行錯誤を繰り返し、大ヒットしたビックリマンシリーズの代表格が「悪魔vs天使シリーズ」である。悪魔と天使が対立するストーリーを打ち出し、個性的なキャラクターたちが活躍する、物語継続型の新展開に昭和キッズたちは心をときめかせた。「こんなシールを待っていた!」たちまちビックリマンブームが巻き起こったのが1985年。シールというアナログホビーとは正反対なファミリーコンピュータが発売されて間もない時代である。
新展開を迎えるストーリーと斬新なキャラクターたちが繰り広げるビックリマンワールドは、アニメやゲーム、玩具、お菓子以外の食玩などホビーのマルチメディア展開の先駆けとなった。ブームの核となったおまけシールは、現在繁栄するシールやカードコレクションの礎であることも間違いない。そんなビックリマンシール伝説が、時空を超えて今再びよみがえるのだ!
『ビックリマン伝説6』は、旧悪魔vs天使シリーズ第8弾のラインナップに該当する。ここではストーリーの核となる「ヘッドシール」「ストーリーシール」のキャラクターについて解説しよう。
【魔肖ネロ】
魔肖ネロは『ビックリマン伝説6』チョコの最重要シールで、ストーリーの中心キャラクターでもある。旧悪魔vs天使シリーズでは、見る角度で表情が変わるホログラムシールとして人気を博した。キャラクターイラストを明確化し、シール背景でホログラム感を再現したのが今回の魔肖ネロシールである。
天使たちが住む星・天聖界は、悪魔たちの総攻撃を耐え続けていた。もはや星としての機能を失っていた天聖界。新たなる居住地を探し出すべく、聖フェニックスと若神子たちは天聖界を旅立った。手薄な天聖界へ向け送り込まれたのが魔肖ネロなのだ。
魔肖ネロは天魔界にある幻・暗・重・底・邪・迷の6魔極を構成する12悪魔の念魔により生み出された。その12悪魔こそ、ビックリマン伝説6に登場する12悪魔たちなのだ。究極の魔力(魔性般若パワー)を操る魔肖ネロは、徹底的に天聖界を荒らしまくった。天聖界は生きる希望を失っていく。
【ネロ魔身】
ビックリマン伝説6には、魔肖ネロの形態が3種封入されている。前述の魔肖ネロ以外に『ネロ魔身』シールが2種存在する。ネロ魔身は、魔性般若パワーを放出し尽くした魔肖ネロの姿なのだ。究極の魔力を持った魔肖ネロではあったが、そのパワーを失うと、自ら崩壊を始めた。
パワーを失い巨木のような姿こそ魔肖ネロ真の姿である。やがて動かなくなり、時間が経つことでネロ魔身は崩壊してゆく。強大なダメージを与え、自らの命と共に天聖界の機能を奪った魔肖ネロ。悪魔軍は、次界という新たなる居住地を探す聖フェニックスたちを新たなる標的にする。物語は次界創造を巡る天使と悪魔の抗争へ移行してゆく……。