ハーブの種類とブレンドから知る、ペパーミントティー講座
ハーブというと「西洋のもの」というイメージですが、ワサビやハトムギもハーブだと知ると、親しみが湧いてきませんか?日本でも、ミントは古来より自生していたとされる「薄荷(ハッカ)」の近縁種として親しみ深いハーブです。ミントを暮らしに取り入れる方法として、今やとてもメジャーなミントティー。今回は、ハーブの専門店「enherb(エンハーブ)」の紺頼志帆さんに、ミントティーの楽しみ方について伺いました。
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ペパーミントとスペアミントの違いとは?
日本でメジャーなミントといえばペパーミントとスペアミントですが、この2つ、似ているようで含んでいる化学成分は大きく違います。スペアミントにはケトン類と呼ばれる成分がほとんどでなのに比べ、ペパーミントは「L-メントール」などのメントール成分が多くを占めています。肌に触れるだけで冷たく感じる「冷感作用」があるのは、メントールによるものなので、爽やかさが強いのがペパーミントです。ガムやシャンプー、歯磨き粉に使われる事が多いのは、そのためかもしれません。
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フレッシュハーブとドライハーブ、
それぞれの特徴ヨーロッパでは古来より、庭でミントなどのハーブを育て、ハーブティーにして飲んだり、床にまいて香らせるなどして生活に役立てる風習がありました。保存、保管に便利なようにドライハーブも生まれました。フレッシュハーブティーもドライハーブティーもお好みで選んでいいと思いますが、フレッシュハーブは香りを楽しむ嗜好品的要素が強いものとして、ドライハーブは健康に役立てるものとして、目的によって選ばれているようです。
ペパーミントのブレンディングレシピ
ペパーミントの持つ性格は複合的。そんなペパーミントの良さをそれぞれ引き出す組み合わせを教えてもらいました。
「すっきりミントで爽快にさせたい時のブレンド」…ミントにネトルやエルダーフラワーを組み合わせ、ペパーミントのすっきり感を引き出して。「ハーブの若々しさを取り入れたい時のブレンド(リセットビューティーしたい時)」…ダンディライオンやジュニパーと一緒に、心をお掃除。「考えごとを一休みさせたい時のブレンド」…甘い香りのカモミールでホッとひといき。
先生のプロフィール
ハーブ専門店 enhreb(エンハーブ) 商品開発担当 紺頼志帆さん
http://www.enherb.jp/
ハーブティーやアロマオイルの販売を中心に、コスメや茶器なども販売するハーブの専門店。特にハーブティーはオリジナルのブレンドティーや70種類以上のシングルハーブを販売、直営店では一人ひとりの気分に合わせてカスタムブレンドも行っている。