コアラのマーチが10周年をむかえた1994年から、ロッテは「オーストラリア・コアラ基金」(The Australian Koala Foundation 略称AKF)に参加しています。この基金は、コアラの保護や研究のために設立されました。20世紀になって、オーストラリアのコアラの数は300万頭から10万頭以下にまで減少しています。ハンティングや山火事、都市開発などが、このような悲しい結果をまねいているのです。 そこでいま、こうした過ちが再び起きないように、コアラの生息の現状について調査をしています。時間とお金がかかる、大切な作業。ロッテは、この活動を応援しています。
コアラは何頭くらいいるの?
A. 20世紀になって、オーストラリアのコアラの数は300万頭から10万頭弱にまで減ってしまいました。ハンティングや自動車事故、山火事、森林伐採(しんりんばっさい)などが、その原因だと言われています。
コアラのだいすきな
ユーカリの木は、たくさんあるの?
A. オーストラリアには約600種類のユーカリの木があります。コアラが食べられるのは、そのうち120種類だけ。そのユーカリの数も、年々減ってきています。
コアラはどれくらいで、
大人になれるの?
A. コアラは生後5〜6ヶ月のあいだ、お母さんのおなかの袋のなかで、おっぱいを吸いながら生活しています。やがて、お母さんの背中でおんぶされるようになって、ちょうど1歳くらいで自立します。
コアラはどんな種類の動物?
A. コアラはカンガルーと同じ、おなかに袋をもつ有袋類(ゆうたいるい)という種類の動物。生まれてから1年のあいだは、お母さんの袋のなかで育てられて大きくなります。
コアラの住むところがなくなるってホント?
A. むかしむかし、ヨーロッパからオーストラリア大陸にたくさんの人が移り住みはじめてから、約80%ものコアラの住みかが失われています。人間は自分たちが住むために、たくさんの森林を伐採(ばっさい)したんですね。残りの住みかをまもることは、コアラの保護(ほご)だけでなく、すべての生きものにとっても、いちばん大切にしたいことです。
20世紀に入ってから、急激にその数を減らしているオーストラリアのコアラたち。最近、おどろくニュースが日本にも伝えられました。これまでの都市開発によって、コアラの生息地がおびやかされています。幹線道路や住宅地の建設が進み、コアラが車にはねられたり、飼い犬におそわれて、多くのコアラが死んでいます。このまま開発が進んでしまうと、15年後にはコアラが見られなくなる地域も出てくるとか。このニュースを発表したのが、オーストラリアの野生のコアラの保護・研究を行っている、オーストラリア・コアラ基金です。いま基金では、積極的に「コアラにやさしい都市開発」を呼びかけています。コアラの生息地を研究し、コアラと人間の共存をオーストラリア政府にはたらきかけています。時間とお金がかかる大切な活動ですが、 活動のための主な資金は、ロッテをはじめとするスポンサーの寄付やみなさまの募金からまかなわれています。