CROSS TALK 02
ICT戦略部
若手社員座談会
DXで実現するロッテの未来
IT技術やデジタル技術を駆使し、ロッテのDXを推進するICT戦略部。今回集まったのは、幅広い業務を行うICT戦略部のDXチームリーダーと、異なる業務を担う若手社員3名。ICT戦略部の仕事内容やロッテのDXの未来を語ります。
ICT戦略部について
- 部署名
- 情報分析課 主査
- 仕事内容
- 2012年入社/初期配属後、システム企画担当としてさまざまな部門のデータ活用案件を推進。
クラウドサービスの内製によるDX推進を構想し、「DX寺子屋」を開設してOJTベースでDX人材を育成しつつ複数のDXプロジェクトを推進。
―ICT戦略部について
ICT戦略部は、ロッテのパーパスや企業理念に基づいて策定したICT戦略に則り、クラウドサービスや生成AIに代表される最新のIT技術やデジタル技術を活用し、社内外を問わずさまざまな関係者とコミュニケーションをとりながら、ロッテグループの更なる成長と生産性向上や業務改革に取り組んでいます。
直近のICT戦略の最重要テーマは、①ビジネス価値の創出 ②人材育成・コミュニティ形成 ③セキュリティ対策の3つです。
デジタル技術をフル活用して攻めのDXを実現しつつ、社内DX人材を育成・輩出。一方で守備も怠ることなく、ロッテのDX加速・拡大を推進しています。
全ての施策に対して企画・開発から運用・保守まで一気通貫で関わり、事業部門や外部パートナーなどのさまざまな人々と協力して仕事をする必要があり、業務遂行に必要な知識や能力は多岐に渡ります。
ICT戦略部におけるDX推進
ロッテでは、DXを「デジタル技術を駆使して圧倒的なスピードで改善や変革を継続的に繰り返す、という価値観を企業活動の基盤に据えるための取り組み」と捉えています。
1stステップであった「システムの集約化と標準化、共通クラウド基盤の整備」は一段落し、現在は「デジタル技術を使いこなすDX人材の育成と部門横断型プロジェクトの推進」に主眼を置いています。
『DX寺子屋』という心理的安全性の高い学習コミュニティの下で、自らが手を動かしてデジタルスキルを磨き、学び合い、挑戦し、メンバー間で健全な衝突ができる風土を構築しつつ、若手社員を中心にOJTベースでDXプロジェクトを遂行しています。
ここからは若手社員の3名に
詳しく話を聞きましょう。
PROFILE
- 部署名
- 情報分析課
- 仕事内容
- 2022年入社/配属後、購買データなどのビッグデータを加工・分析するシステムの開発・運用や、Google Cloudを使ったダッシュボードの開発を担当
- 部署名
- 生産課
- 仕事内容
- 2020年入社/工場をメインとした領域のシステム運用・保守を担当後、現在はAWS(アマゾン ウェブ サービス)内製プロジェクトを複数推進
- 部署名
- システムインフラ課
- 仕事内容
- 2021年入社/社内ネットワークやPC環境、Google Workspaceなど、インフラ領域で社内のデジタル環境全般の整備を担当
自分の仕事が、利用者の役に立っているという喜び
―はじめに、みなさんがロッテ、そしてICT戦略部を志望した理由を教えてください。
- T・K
- 私はIT系企業をメインに就職活動を行いながらさまざまな業界をみていました。そんな中、説明会に参加して、ロッテにもITの部署があるということを知り、興味を持ちました。人事や社員の話を聞いて、いわゆるITベンダーの企業で働くよりも、システムの利用者に近い距離感で仕事ができるという点に惹かれ、応募したのがきっかけです。
- M・K
- 私は昔から食べ物にまつわる仕事がしたかったことから、興味のある業界でITに携わりたいと考え、食品系企業のIT部門を志望しました。ロッテに興味を持ったきっかけは、今まさにDXを推進していることを知ったからです。新しいことに挑戦したいと考えていたので、さまざまな取り組みにチャレンジできる環境がある点に魅力を感じてロッテを志望しました。
- K・M
- 私は学生時代に学んできた知識を活かせるような仕事をしてみたいという軸で就職活動に取り組んでおり、新しいことに挑戦したり、新たな技術に携わりたいと考えていました。選考中の社員面談を通して、ロッテなら希望を叶えられそうだと感じたことが、入社の決め手になりましたね。
―業務内容、やりがいを教えてください。
- K・M
- 私の所属する情報分析課では、営業社員が商談で使うデータ分析システムを構築しています。さらに、営業部門が求めるシステムをつくるだけではなく、営業社員と情報分析課が一丸となってデータの分析まで行い、商談に活かすようなケースもあります。コミュニケーションをとりながら、チームの一員として売上アップに貢献できているという実感もあり、とてもやりがいを感じています。
- T・K
- 生産課では、工場の方々が使うシステムの運用や、現場が必要としている新たなシステムの導入などを行っています。ITベンダーを挟まずに社内で企画・開発・運用・保守まで行っている案件に関しては、より柔軟かつ素早くシステム利用者の要望に応えることができます。現場の社員から直接感謝の言葉をいただけることも多いので、それが嬉しい瞬間ですね。
- M・K
- 私が所属するシステムインフラ課は、社内ネットワークやPC環境など、インフラ領域で社内のIT環境全般を支えています。また新しいワークフローの作成など、社員が効率的・効果的に仕事を行うためのサポート業務も行っています。自分で考えたアイデアや取り組みが、業務効率化に繋がった瞬間をみると、やってよかったな、と感じます。
- T・K
- それぞれ業務分野は異なりますが、周囲と協力して仕事を進められるシーンやシステム利用者に貢献できていると感じられることが共通のやりがいになっているのですね。
さまざまなパターンを比較検証しながら
最適解を探す仕事
―DX業務の中でもっとも面白いと感じることを
教えてください。
- K・M
- DXに関する業務はすべてが新しいことばかりなので、やり方や手法がひとつに決まっていません。それらの選択肢の中から自分で考え、取捨選択をして構築を行い、実際に正しく機能するのかを繰り返しテストしながら、完成までもっていく。そうやって、少しずつ作り上げていく感覚が一番面白いと感じています。
- M・K
- 私も同じくです。ゴールはひとつだけれど、やり方は無数にある。そういった中で、メリット・デメリットを見極めて、試行錯誤を繰り返し、さまざまなパターンを比較検証しながら最適解を求めるという作業が、とても自分にマッチしていると感じます。
- T・K
- そうですね。あとは、テクノロジーの進歩がとにかく早く、新しいことに挑戦できる環境にも魅力を感じています。まだ前例がない技術や手法だったとしても、勇気を出してチャレンジしてみると、驚くほど良い方向に変革したりすることもありますね。その瞬間は本当に面白く、達成感があります。もちろん失敗することもありますが、会社としても挑戦を応援してくれる風土があるので恐れることなく挑戦できます。試行錯誤の末、最終的に結果が出せたときは心の底から嬉しいです。
DXを進めていく上で一番大切なのは
仲間同士のコミュニケーション
―それでは逆に、DX業務の中で大変だと感じることを教えてください。
- K・M
- 先ほどとは反対のことを言ってしまうのですが…(笑)。システムを構築する手法がいくつもあるところは、面白いところでもあり、一番大変なところでもあると感じています。システムはシンプルで使いやすいことが理想ですが、シンプルすぎてしまうと実現できることが限られたり、制限も多くなります。逆に自由度が高いものは、複雑で難しく、利用者の方が使いにくくなってしまったり…。その最適なバランスを探るのがとても難しいと感じます。
- M・K
- わかります!あとは、改修したい箇所や表面的な課題を見つけても、そこを変えるためにはより深いしくみから取り掛からなければいけない……のようなこともありますよね。例えばAの部分を改修したいと思っても、根本の原因はBにあって、Bを修正するためにはCから改修しないといけない、みたいなことも多いですね。できること、やりたいこと、そのために必要なことをパズルのように組み立てて、もっとも良い打ち手を考える。これは大変さであり、面白さそのものであるとも感じます。
- T・K
- 新たなチャレンジのときは、トライ&エラーの連続ですからね。エラーが続いたときは、心が折れそうになります。そういうときのためにも、日頃から情報共有は大切にしています。特に、チームリーダーのK・Hさん主催の「DX寺子屋」には、本当に助けられています。課の垣根を越えて、DXについてみんなで勉強しよう、新しい情報を共有しよう、新たなプロジェクトを進めようというコミュニティなのですが、この場所を通じてできるようになったことがたくさんあります。そういう意味では、DXを進めていく上で一番大切なのは、仲間同士のコミュニケーションではないかな、と感じています。
社内外に目を向け、より頼られる存在に
―最後に、今後の課題や目標、展望などを教えてください。
- M・K
- 私はこれまでシステムインフラ課として社内向けの仕事に取り組んできたので、今後は例えば営業の分野や工場の仕事の理解度を高めていきたいと考えています。そうすれば、より各部署の業務に寄り添ったシステムが構築できると思うからです。あとは社内全体のITリテラシーを高めることも、私たちシステムインフラ課の役目。雰囲気づくりも含めた社内への働きかけをより推進していきたいと思います。
- T・K
- 私は、製造現場の知識を身につけ、ビジネスプロセスへの解像度を高めたいです。ITの知識ばかりを身につけても、最適な形で現場に落とし込むことができなければ意味がありません。またICT戦略部としては、例えばモーターの駆動音やお菓子を焼き上げる温度など、あらゆる工場内の情報をデータ化し、可視化する取り組みを進めたいと考えています。それをもとに工場内で起こりうるさまざまな事象を予測、改善、修復できるシステムを構築し、いわゆる“スマートファクトリー”を実現すること。私もそこに少しでも貢献できるよう、成長していきたいと思っています。
- K・M
- 私は先ほどもお話した通り、最近は営業社員の方とチームを組んでいるわけですが、そこで感じたのは、データだけではなく実際の対人関係の中で培われてきた「勘」のようなものもとても大事だということ。今後はそういった部分も高めていければと思っています。少し大きな話になってしまいますが、DXを通じて実現したい目標は、お客様の笑顔をもっと増やすことです。お菓子の良いところは、やはり食べると笑顔になれるところです。クラウドやビッグデータ、AIなどの技術はそのための手段でしかありません。それらのテクノロジーを駆使して、より多くのお客様に愛していただけるようなお菓子をお届けする手助けをしていきたいと思っています。