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ビックリマン伝説5チョコ

ビックリマン悪魔VS天使シリーズの物語をもう1度おさらいしよう!

【第1章】ヘラクライスト編

昭和を代表するシールコレクションで、サブカルチャーにまでその地位を高めたビックリマン・シール。その熱は現在も冷めることなく、『ビックリマン伝説チョコ』に引き継がれている。子供の頃の興奮を再び味わうファンもいれば、新たにビックリマンに出会うファンもいて、幅広い層によって『ビックリマン伝説』熱が高まっている。

ビックリマンを代表する悪魔vs天使シリーズは、1985(昭和60)年にスタート。のべ2000枚近いシールを輩出、大いなる物語が形成され、現在も武層動伝シリーズなどでエンドレス・スペース大河ロマンはつむぎ続けられている。1枚のシール、1枚のキャラクターに込められた設定は実に深い。だからこそ長年にわたって愛されているのだ。

そんな『ビックリマン伝説チョコ』シリーズも第5弾に突入。天使界最強として名高いヒーロー・ヘラクライストのシールが登場する。その他にも悪魔vs天使シリーズに欠かせないキャラクターが総登場する。コレクションしごたえのあるラインナップの中でも名シーンシールに選ばれた3つのキャラクターについて振り返ってみよう。

【ヘラクライスト】

  • 【ヘラクライスト】

  • 【ヘラクライスト】

  • 【ヘラクライスト】

『ビックリマン伝説5』チョコには、4種類のヘラクライスト・シールが封入されていて、それらは全て異なるものになっている。同じキャラクターシールでも、4種類同時登場という偉業は聞いたことがない。これも最強聖戦士の誉れ高いからこその偉業達成であろう。順を追ってヘラクライスト・シールを解説しよう。

まずは銀色のシールに登場する1枚だけイラストが異なるヘラクライストだ。これは誕生直後の姿である。そもそもヘラクライスト誕生の背景には、天魔界最強の悪魔ヘッド・ブラックゼウスの存在があった。壊滅状態に追い込まれた天聖界の天使たちが、ブラックゼウスに対抗すべく代表的な12天使が聖親となり、理力の全てを集結し、聖ボットとしてヘラクライストを創出したのだ。この誕生直後シールを見てわかるように、武器も少なく、パワーも弱い。ところがみるみるうちにヘラクライストは進化を遂げ、聖ボット完全体へ成長してゆく。

次に紹介するのは赤いシールのヘラクライストだ。聖ボットの完全体となった姿で、赤い背景が優良なパワーバランスを示している。ヘラクライストの状態は、聖親と呼ばれる12天使の心によって生かされている。つまり、12天使の心に揺らぎがあれば、ヘラクライストもバランスを崩し、最大限のパワーを発揮することが出来ないのだ。赤シールのヘラクライストこそ最強聖ボットの状態で、ブラックゼウスを退治した姿である。

緑色シールのヘラクライストは、理力のバランスを失ったいわばピンチの状態である。優れた12人の天使と同等の戦力を誇るヘラクライストだが、12天使が同時に平常心を保っていないとパワーも弱くなってしまう。このシールは、『ビックリマン伝説5』に封入された悪魔たちのジャマによって、天使が心を乱された状態なのだ。ブラックゼウスとの対戦序盤での出来事である。最初は苦戦していたことが伺える貴重な一枚だ。

最後に紹介するのが『ビックリマン伝説5チョコ』オリジナルのヘラクライスト・名シーンシールだ。聖魔最強対決となったヘラクライストとブラックゼウスの戦いも、勝負を分けたのは一致団結した天使の心と武力の差であった。ヘラクライストには必勝の攻撃パターンがあった。手にした魔力逆転ソードでダメージを与え、とどめの一撃である超遠距離撃破パワー砲を兜から放ったのだ。12天使たちが精神を統一し、ブラックゼウスを撃破した最後の一手が超遠距離撃破パワー砲である。ヘラクライストの兜がデザインされている背景にはそんな意味が込められているのだ。

天聖界の危機を救ったヘラクライストだが、12天使の分散もあり、二度とこの世に姿を現すことはなかった。一見ゴージャスな天使たちの結晶に思えるが、やはり心を統一して最強を維持することは難しい。ブラックゼウスという敵に対し生まれた一瞬の奇跡であった。そう、ヘラクライストは天聖界最強の戦士である記憶を残した奇跡だったのかもしれない。