ビックリマン悪魔VS天使シリーズの物語をもう1度おさらいしよう!
【第2章】一本釣帝/上御殿編
昭和を代表するシールコレクションで、サブカルチャーにまでその地位を高めたビックリマン・シール。その熱は現在も冷めることなく、『ビックリマン伝説チョコ』に引き継がれている。子供の頃の興奮を再び味わうファンもいれば、新たにビックリマンに出会うファンもいて、幅広い層によって『ビックリマン伝説』熱が高まっている。
ビックリマンを代表する悪魔vs天使シリーズは、1985(昭和60)年にスタート。のべ2000枚近いシールを輩出、大いなる物語が形成され、現在も武層動伝シリーズなどでエンドレス・スペース大河ロマンはつむぎ続けられている。1枚のシール、1枚のキャラクターに込められた設定は実に深い。だからこそ長年にわたって愛されているのだ。
そんな『ビックリマン伝説チョコ』シリーズも第5弾に突入。天使界最強として名高いヒーロー・ヘラクライストのシールが登場する。その他にも悪魔vs天使シリーズに欠かせないキャラクターが総登場する。コレクションしごたえのあるラインナップの中でも名シーンシールに選ばれた3つのキャラクターについて振り返ってみよう。
【一本釣帝】
一本釣帝はすでに『ビックリマン伝説チョコ』に登場したヤマト王子らと同じ若神子(わかじんし)の一人である。一本釣帝以外の若神子たちは、天使たちの新たな居住地となる次界を目指して、聖フェニックスに同行していた。悪魔たちの総攻撃を受けた天聖界は既に壊滅状態だった。生まれて間もない一本釣帝だったが、理力に長けていたこともあり、ヘラクライスト創出の一員となった。ちなみに、ヘラクライストの兜を彩る数珠のようなものは好機聖撃力(チャンスせいげきりょく)といい、一本釣帝が授けたインプットの証しでもある。
名シーンシールの背景に描かれた七色の荒波は、一本釣帝の戦場を表している。自らの武器である聖フックを生かし、魔魚たちを釣り上げる様を再現したものだ。一本釣りのパワーで悪魔を一網打尽にするシーンこそ若神子ならではの一枚に仕上がっている。
ブラックゼウスを撃退したものの、天聖界に残る天使たちは生きる希望を失っていた。滅びゆく我が星の中で、ただじっとしているしか方法が無かったからだ。そんな中でも卓越した理力の持ち主で若い一本釣帝は、聖フェニックスの後を追い新・天聖界探しに加わる。天使たちのことを思えばの決断であった。
【上御殿】
上御殿が名シーンシールに選出されたのは、ヘラクライスト創出の12天使の一人でもあり、中でも聖信心をインプットしたことが理由である。12天使はヘラクライストに様々な理力をインプットしたが、聖信心はいわば心臓のようなものであり、聖ボットの証しでもある。なおかつ悪魔に洗脳されぬよう、敢然とした聖なる心を確立させる回路である。
そんな聖信心が背景にデザインされたのが上御殿の名シーンシールである。ヘラクライストの胸に刻まれた聖神皇(せいじんこう)の原動力。愛にあふれた上御殿ならではの貴重なデザインだ。
名シーンシールに限らず、『ビックリマン伝説5チョコ』に封入されたシールには魅力がいっぱい詰め込まれている。ヘラクライストを創出した12天使たち。それに対抗する悪魔たち。抗争のカギを握るお守りたち。『ビックリマン伝説5チョコ』のシールをコンプリートした時、キミも大聖事の目撃者となるのだ!