持続可能なサプライチェーンを実現し、チョコレートに関わるすべての人々のしあわせに貢献しながら、おいしいチョコレートを安定的に届けること。それが、私たちロッテの使命です。
そのために、カカオ豆の生産地が抱える農家の貧困や児童労働、森林減少といった構造的な課題の解決に取り組んでいます。現地の状況をしっかりと見つめ、関係者と対話を重ねながら、実効性のある解決策を推進していきます。さらに、チョコレートを食べる人に、生産地の課題や解決に向けた取り組みをお伝えすることで共感してもらい、解決への取り組みを加速させていく。そんなカカオの好循環を私たちは実現したいと本気で取り組んでいます。

LOTTE
SUSTAINABLE
COCOA

持続可能なサプライチェーンの実現に向けて、農家までのトレーサビリティ実現と、その地域が抱える課題の解決につながる支援に取り組んでおり、この活動を通じて調達したカカオ豆をロッテ サステナブルカカオ(LSC)と名づけています。

LSCの調達割合を2025年度までにガーナ産カカオ豆で100%、2028年度までにその他の調達国も含むすべてのカカオ豆で100%達成する目標を掲げ、取り組みを推進しています。

私たちは、カカオ豆生産国の子どもたちの未来や豊かな森林を守り、カカオ生産の持続可能性を高めることを目指し、LSCの調達活動に取り組んでいます。


トレーサビリティ
の確保

活動の要となるのは、カカオ豆がどこで、どのように、誰によって生産されたのかを正確に把握すること。カカオ豆のトレーサビリティを確保することは、現地のニーズに寄り添った支援につながります。

カカオ農家とその地域が抱える課題を把握するためには、カカオ豆が生産された国、地域、農家を把握し、適切な情報管理をすることが不可欠です。現地のパートナーと協力して、カカオ豆が収穫されてから日本に輸出されるまでの過程を確認し、トレーサビリティの確保に努めています。

ガーナでは、カカオ豆のトレーサビリティを確保するために、収穫から出荷までの各段階で管理を行っています。複数の農家で収穫されたカカオ豆は、まずコミュニティ*倉庫に集められます。その後、複数のコミュニティ倉庫から地区倉庫に集められます。地区倉庫では、品質管理や出荷の準備が行われ、最終的に港湾倉庫を経て日本へと運ばれます。

*コミュニティ:20〜50のカカオ農家で形成される村のような農家集団

カカオ豆の袋に
印刷されたコミュニティ番号

地区倉庫に保管されるすべてのカカオ豆の袋には、収穫元のコミュニティが一目で分かるよう、コミュニティ番号が印刷されています。

農家ごとのカカオ豆情報を
データ管理

一つのカカオ豆の袋には複数の農家で収穫されたカカオ豆がまとめられている場合があります。そのため、農家ごとの買い付け量はデータベースで厳密に管理。年間を通じて、どの農家からどれだけの量のカカオ豆を調達したか追跡できる仕組みを整えています。


LSC
トレーサビリティ
把握状況

Manso Amenfi

Twifo Praso

Dunkwa

Nsokote

New Edubiase

調達地域一覧
(2022/23 収穫年度* 実績)

地区 農家の把握
Ashanti New Edubiase
/Nsokote
100%
Central Dunkwa 100%
Twifo Praso 100%
Western Manso Amenfi 100%

*収穫年度:世界最大のカカオ豆生産地である西アフリカ地域では、カカオ豆の収穫に合わせて10月から翌年の9月末までを収穫年度としている。2022/23と記載した場合は、2022年10月から2023年9月末まで。