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基本的な考え方

当社およびグループ会社では、人権の尊重を前提に全ての企業活動を行っています。直接的な人権侵害を一切行わないことはもちろん、ステークホルダーと協力し、事業活動が間接的に人権侵害に加担することがないよう努めています。国際人権規約やビジネスと人権に関わる指導原則をはじめとする国際規範を支持しており、2021年4月には「国連グローバル・コンパクト」への支持を表明しました。また、2024年より「国民生活産業・消費者団体連合」が定める「外国人の受入れに関する基本指針」への賛同を表明しています。

㈱ロッテ人権方針

人権デューデリジェンス

事業とサプライチェーン全体で影響を受ける人々の人権尊重のため、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」の手順に従い、人権デューデリジェンスを実施し、人権リスクの特定と低減に取り組んでいます。人権リスクの特定は、はじめに国際基準やガイドライン※1に基づき事業活動から生じる人権リスクについてアセスメント※2を実施し、潜在的な人権課題の抽出を行いました。さらに、質問票やインタビューなどによる実態把握調査を行い、見つかった人権リスクに対しての是正措置を行っています。また、事業環境の変化を適切に反映するため、定期的にアセスメントを行っています。2023年には再度特定したリスクの見直しを実施し、大きな変更がなかったことを確認しました。

※1国連グローバル・コンパクト10原則、GRIスタンダード、国連ビジネスと人権に関する指導原則、責任ある企業行動のためのOECDデュー・ディリジェンスガイダンス等。
※2データポイントとして、ITUC-Global Rights Index、Global Slavery Index等を使用。

人権デューデリジェンスのプロセス

人権リスクへの対応の進捗状況

特定した人権リスク 具体的懸念事項 対応策
進捗 今後の予定
自社オペレーション(国内) 差別の禁止とハラスメントの防止 従業員への人権教育が不足
  • 人権研修の実施
  • ガイドラインの整備
  • 国内全社員を対象にeラーニング実施
  • ガイドラインの周知と運用の確認
  • 年1回の研修を継続
  • ガイドラインの定期的な見直し
LGBTQ+や障がい者などのマイノリティへの取り組みが不足
  • 理解促進のための研修の実施と取り組み
  • ALLYコミュニティ設置
  • 同性パートナーも配偶者に適用される福利厚生を受けられるよう制度を順次拡大
  • 誰もが安心して働ける職場環境の整備
  • 障がい者の雇用拡大と受け入れ環境整備
自社オペレーション(海外) 差別の禁止とハラスメントの防止 従業員への人権教育および通報窓口周知が不十分
  • 人権啓発と通報窓口周知
  • 人権リーフレットの配布による人権啓発と通報窓口周知を実施
  • 通報窓口使用状況の定期モニタリング
サプライチェーン 差別の禁止とハラスメントの防止

強制労働および児童労働の禁止

労働者の基本的権利の尊重

先住民族および地域住民の権利尊重
サプライチェーンの管理体制が不足
  • Sedexを用いたサプライヤー管理と協力工場の実態調査
  • サプライヤーへのSedex加入促進
  • 商社および協力工場へ実態調査実施
  • Sedexによる継続管理
  • 商社および協力工場へのエンゲージメント継続
カカオ豆の生産地域における児童労働
  • ロッテサステナブルカカオの調達を通じた児童労働のモニタリングと是正支援
  • ロッテサステナブルカカオ調達実績44%(2023年度)
  • 目標の達成に向けた取り組みの推進
パーム油の生産地域における強制労働および児童労働
  • 第三者認証油の調達を通じた生産地支援
  • 第三者認証油調達実績89%(2023年度、国内)
  • 第三者認証油の調達継続

ALLY:LGBTQ+を理解し、支援する人。

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