食の安全・安心SAFETY

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基本的な考え方

製品づくりにあたっては、安全・安心で高品質であることはもちろん、「楽しさ」「おいしさ」「やすらぎ」の付加価値が感じられることも不可欠であると考えています。それらすべてを私たちの実現すべき「品質」であるとみなし、全従業員で取り組んでいます。2018年には品質方針および食品安全方針を制定し、この考え方を明文化しています。

品質方針・食品安全方針

更なる品質向上

当社およびグループ会社の主な工場において、国際的な食品安全認証であるGFSI※1承認スキーム(FSSC22000※2/BRC※3)の認証を取得しています。この認証を適切に運用し維持すること、もしくは承認スキームの考え方に則った食品安全の取り組みを維持することを推進しています。また、さらなる品質の向上と高い安全性の確保を目指し、2023年度からは独自の品質保証システムLOTTE ADVANCE(ロッテアドバンス)を開発・生産拠点に展開しています。

※1GFSI:世界食品安全イニシアチブ(Global Food Safety Initiative)の略。食品安全システムの継続的改善を目的に2000年5月に設立された国際的な非営利団体。
※2FSSC22000:食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるISO 22000 を追加要求事項で補強した世界標準の食品安全規格。
※3BRC:英国小売業協会(British Retail Consortium)の略。同協会が食品安全のための第三者認証のスキームを運用している。

LOTTE ADVANCE

品質保証システムLOTTE ADVANCEは、国際的な食品安全認証であるGFSI承認スキームの考え方に則った食品安全の取り組みをベースに、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の考え方と、独自の高い品質や食品安全のルールを取り入れています。当社国内販売品を中心に製品の設計開発の段階から食品安全に関するリスクを評価するシステムを導入し、サプライチェーン全体でこれまで以上に幅広い視点でリスク低減に取り組みます。さらに、地域や製造している品目によって異なっていた品質や安全のルールも高いレベルで統一しています。LOTTE ADVANCEは、主要製品である菓子およびアイスクリームに適用し、品質方針および食品安全方針とそれに紐付く規程およびグループ共通基準、そして当社グループごとの具体的なルールなどを定めたガイドラインや規定、標準書などによって構成されています。当社品質保証部が中心となり、グループ会社を含めた整備を進めています。

ISO9001:一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるための品質マネジメントシステムに関する国際規格。

LOTTE ADVANCE

LOTTE ADVANCEの構成
LOTTE ADVANCE LOTTE ADVANCEの文章体系 下からピラミッド画像 グループ会社のガイドライン・標準書等、グループ共通基準、規程、ロッテポリシー(品質方針・ 食品安全方針) 、企業理念 ロッテグループウェイ、LOTTE ADVANCEの構成 ロッテ独自のルール 設計開発システム ISO9001の考え方 + 食品安全認証システム FSSC22000/BRC(GFSI認証)

サプライチェーンでの品質保証

当社グループでは、品質方針および食品安全方針に基づいて、サプライチェーンの各段階で品質保証に取り組んでいます。

製品開発

当社国内販売品を中心にリスク評価システムを導入し、製品開発の段階ごとにリスク評価を実施します。これによって、従来は製造工程に注力していた安全・安心の取り組み範囲を拡大させ、さらなるリスク低減に取り組みます。

原材料調達

購入した原材料は、ロットごとに検査し、適切に管理しており、使用した製品が分かるようトレーサビリティを確保しています。また、安全性や品質についてサプライヤー評価を行い、それに基づいて衛生点検などを行っています。これにより、サプライヤーと連携して継続的な品質の改善に努めています。衛生点検では、チェックリストを用いて必要事項を網羅的に確認するとともに、必要に応じて改善要請を行い、その結果を確認しています。

生産

工場では製品への異物混入防止施策を重点的に実施しています。当社では、生産現場への入場時に、手洗い・アルコール消毒はもちろん、空気の噴射によるエアーシャワー、掃除機のように吸い取る吸引式毛髪・塵埃除去機、粘着ローラーがけの3重の工程を経て、衣服に付着した毛髪やホコリなどの異物を取り除いています。また、製造工程においては、金属検出機、X線検査装置など複数の異物検出装置を用いて製品の安全性を確保しています。

販売

お客様が安心して製品を購入し、お召し上がりいただけるよう、製品パッケージや販促物、広告物などの表示については、関連法規を遵守することはもちろん、お客様に分かりやすく、誤認を与えないよう努めています。当社では、担当部門の複数人で表示の内容をチェックし、品質保証部が法律や業界ルールに照らして確認することで間違いや誤認を防ぐ体制を設けています。また、担当者のレベルアップを図るため、食品の表示に関する社内教育を品質保証部が主導して行っています。さらに、誤った固定観念や差別を助長するような表現や、未成年への悪影響を及ぼす表現を行わないよう表示等に関する人権尊重ガイドラインを作成して運用しています。

お客様とのコミュニケーション

お客様からのお問い合わせやご相談にお応えする窓口として、当社ではお客様相談室を設置しており、安心して製品やサービスをご利用いただけるよう、真摯な対応と情報提供に努めています。お客様の声は、経営層および社内関連部署で共有し、既存製品の改良や新製品の開発などにつなげています。

動物実験に関する考え方

私たちは、社会に対して説明責任を果たす必要がある場合、適切な代替試験方法がない場合、又は、法規制上或いは行政から求められる場合等を除き、外部委託も含めて動物実験は行いません。やむを得ず動物実験を行う場合は、関連する法令や指針等に則り、3Rの原則を遵守します。

Replacement(代替法の利用)、Reduction(動物利用数の削減)、Refinement(苦痛の軽減)

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