基本的な考え方
事業を支える最も重要な基盤は人財です。当社は、イノベーションによる成長を続けるために多様なグローバル人財が集い、活躍する職場を実現することを2048年の目標に掲げています。そのためには、従業員一人ひとりが持てる力を存分に発揮し、心身ともに健康でいきいきと活躍できる環境を整えることが重要だと考えています。2018年には人事方針を制定し、この考え方を明文化しました。
人事方針DEI(Diversity, Equity & Inclusion)
多様な従業員が活躍することがロッテノベーション創出の原動力であり、企業競争力の源泉であると考えており、DEIを推進しています。その一環として、日本全体の課題でもある女性活躍に取り組み、性別に関係なく活躍できる制度・風土を整備し、DEIを推進していきます。
DEI(Diversity, Equity & Inclusion)の推進
当社は、2023年1月にWEPs※(女性のエンパワーメント原則)へ署名をし、ジェンダー平等の推進を加速させています。経営層からDEIを推進する意図や、経営戦略との関係性なども動画で発信し、社内への周知を実施しています。また、管理職や基幹職を対象にダイバーシティ研修を実施しています。
※WEPs:2010年3月に、国連と企業の自主的な盟約の枠組みである国連グローバル・コンパクトと国連婦人開発基金が共同で作成した7原則のこと。企業がジェンダー平等と女性のエンパワーメントを経営の核に位置付けて自主的に取り組むことで、企業活動の活力と成長の促進を目指して、女性の経済的エンパワーメントを推進する国際的な原則として活用されることが期待されている。
実績 女性管理職比率
2021年3月末時点 5.9%(㈱ロッテ 4.5%)
2022年3月末時点 7.3%(㈱ロッテ 4.8%)
2023年3月末時点 7.4%(㈱ロッテ 4.6%)
2024年3月末時点 7.5%(㈱ロッテ 5.1%)
集計対象:㈱ロッテおよび国内グループ会社
女性活躍推進
当社では、次世代の管理職候補である若手女性社員の育成を目的として、食品企業6社合同女性活躍推進セミナーを2016年より毎年実施しています。各企業の女性管理職と交流を深め、将来のイメージや活躍のヒントを得ることができると好評です。多様なキャリアの在り方やロールモデルを知ることで、自身の中長期的なキャリアを主体的に考える場となっています。こうした取り組みの結果、管理職を目指す女性リーダー(係長相当)の数は着実に増えています。また、新卒採用においては女性比率40%を目標とし、さらなる女性活躍を推進しています。
LGBTQ+への取り組み
当社では、人権方針で性的指向や性自認、性表現に対する差別の禁止を明文化しており、誰もが安心して働ける職場環境を整備するためにLGBTQ+への各種取り組みを行っています。
理解促進 |
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採用 |
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福利厚生 |
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※ALLY(アライ):LGBTQ+を理解し、支援する人
障がい者の雇用
DEI推進の一環として、障がい者の雇用を推進しており、法定雇用率以上の雇用を目指して取り組んでいます。トイレの改善や段差の解消など、多様な人財が働きやすい職場環境の整備を進めています。また、当社の採用ウェブサイトでは、本社ビルにアクセスしやすいバリアフリーなルートを紹介し、面接や通勤への不安軽減を図っています。さらに、当社および国内グループ会社の人事労政担当者を対象に、障がい者理解促進のための研修を実施しています。
シニアの雇用
当社および国内グループ会社では、60歳の定年後も雇用を継続する定年再雇用制度を設けています。長年培った知識や技能で職務を遂行するとともに、後進の指導や育成の役割を担っています。
多様な働き方
一人ひとりが働きやすい職場づくりに向け、労働時間削減と生産性向上に取り組み、ライフ・ワーク・バランスの実現を目指します。一人当たり年間総労働時間の削減を指標として、テレワーク勤務やスライドワークなど、働きやすい環境整備を進めるとともに、従業員の意識の改革にも取り組み、心も体も健康で、充実した生活の実現を目指します。
実績 従業員一人当たり実績
2021年度 年間総労働時間1,880時間 時間外労働時間(管理職除く)129時間 有給休暇取得日数14.1日
2022年度 年間総労働時間1,923時間 時間外労働時間(管理職除く)163時間 有給休暇取得日数15.2日
2023年度 年間総労働時間1,930時間 時間外労働時間(管理職除く)167時間 有給休暇取得日数16.1日
集計対象:㈱ロッテおよび国内グループ会社
有給休暇の取得促進
当社では、余暇の充実や自己研さんに充てる時間を創出し、ライフ・ワーク・バランスの実現を目的に、有給休暇の取得促進に取り組んでいます。
テレワーク勤務制度
当社では、ICTを活用し時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方を推進し、労働生産性を高めるとともに、育児や介護など、ライフステージを迎えた際も安心して働き続けられることを目的として、テレワーク勤務制度を導入しています。
スライドワーク(時差出勤)制度
当社では、個々のライフスタイルに合わせて従業員が働きやすい環境を整備するとともに、早朝や夜の業務に効率的に対応することを目的として、個人単位で始業および終業時間を選択できるスライドワーク(時差出勤)制度を導入しています。
フリーアドレスオフィス
当社本社ビルの一部では、固定席を設定せずに、従業員がその日の仕事に合わせて席を選んで働くことができるフリーアドレスオフィスを導入しています。コミュニケーションを活発に行う席や、集中して作業を行う席など、様々なテーマの座席を設置しています。
服装の自由化
当社では、従業員の多様化を尊重し、柔軟な発想を育み、またコミュニケーションの活性化を目的として、TPOに合わせてカジュアルな服装でも業務を行えるように服装基準を見直しました。
ライフイベントと仕事の両立
当社では、出産や育児、介護などのライフイベントを迎えた際も安心して働き続けられるよう、様々なサポートを行っています。
出産のサポート
当社では、従業員が安心して産休に入り、また、スムーズに職場復帰できるようにサポートをしています。上司は「出産・育児面談シート」を活用し、体調把握や引き継ぎに関する確認を行います。どの職場においても、上司と妊娠中の従業員が円滑にコミュニケーションを図れるよう、体制を整えています。
育児のサポート
当社では、子育てをしながら働く従業員が、育児と仕事を両立し安心して働き続けられるよう取り組んでいます。社内制度は、法律で定められたものよりも充実した制度となっています。浦和工場、狭山工場の敷地内には、事業所内保育所が設置されています。また、育休復帰後の社員が上司と参加するワークショップや、育児中の従業員が参加するランチケーション等、ネットワーク構築やマインドセットにつながる施策を実施しています。さらに、男性の育児参画を目的とし、育児休業制度の周知や社内研修にも力を入れています。
介護のサポート
当社では、介護をしながら働く従業員が、介護と仕事を両立し、安心して働き続けられるよう支援施策を用意しています。社内制度は法律で定められたものよりも充実した制度を整備しています。さらに、介護に関する悩みや困りごとについて、外部相談窓口で介護の専門家に相談できるほか、介護施設や介護サービスの検索や情報収集ができる従業員向けの介護情報WEBサイトを用意しています。