安定した生産体制を築き上げ、
「安心・安全」な品質を確保する。
世界一の菓子工場を目指して。
2005年入社
S・I
浦和工場
生産技術部 生産技術一課
PROFILE
入社後、中央研究所チョコレート研究室に配属。その後、同研究所NCプロジェクトチームや第二研究室、商品開発部チョコレート企画室で、チョコレートの研究業務、新製品の開発や定番商品の改良、マーケティング等を経験。2012年から約3年間、滋賀工場生産部管理課生産技術担当として工場業務に携わったのち、2015年より現職。
より良い工場づくりのための
「改善」と変わらない品質づくり
現在の仕事内容について教えてください。
生産技術の業務は、品質管理、工場ラインの安定化、効率化や新製品の垂直立ち上げなどを主に担っています。毎日の業務は、生産現場に足を運ぶことから始まります。現場のスタッフとコミュニケーションを取りながら、生産ラインが安定して稼働しているかどうかなど、生産業務に関わるあらゆることについての確認を行います。生産性や稼働率の向上など、改善を加えるべき課題があれば、製造条件や改良方法を検討し、生産技術を用いて、速やかに対策を打っていきます。また、品質管理の一環として、「製品官能チェック」と呼ばれる評価検査を日々行っています。前日に出来上がった製品のサンプルを試食し、味や食感、チョコレートの滑らかさなどを含めた品質を確認するもので、お客様と同じように封を開け、包装状態を含めてひとつずつ細かくチェックを行っていきます。
生産技術の仕事のやりがいはどんなところにありますか?
各部署と連携を取りながら、改善業務を行えば行うほど、現場の状況が目に見えて良くなることです。特に日々集計を行っている生産ラインの稼働率や、各工程のロスの発生状況などから、ロスの傾向が見えた時などに改善策を直ちに打つと、早い時で、翌日には稼働率やロスの数字が良くなって表れてきます。すぐに結果を実感できることは、私たちにとって大きなやりがいのひとつですね。毎日コツコツと改善業務に取り組むことで、より良い工場を目指すことに貢献する。そこに対して面白さを感じますし、いいものをたくさんのお客様に届けたいという想いを、人一倍強く持つ生産技術部の一員として、これほど嬉しいことはありません。
現場改善を先導し、改善活動の波紋を広げていく
“ロッテノベーション”に関するご自身のエピソードをお聞かせください。
2012年から、滋賀工場生産部管理課に配属になり、生産技術を担当していますが、それ以前は、チョコレートの研究業務とマーケティングに従事していたので、右も左も分からない状態からのスタートでした。とにかく何か役に立ちたいという想いから、QC検定(品質管理検定)を取得したことに加えて、品質改善のための分析手法を独自に学びました。そして2013年に自ら願い出て、ある製品のロス削減対策に取り組みました。現場分析を行い、その結果をもとに複数の部署と話し合い、現場検証を重ねた結果、前年に比べて8%から約5%までロスを削減し、生産ラインの稼働率を向上させることができました。
具体的にどのような改善活動を行ったのですか?
最もロスが多く見られたのは、製品包装の工程でした。出来上がった製品が、6台近くある個包装の機械に入っていくのですが、いずれも、ある特定の箇所で製品が詰まってしまい、その度にラインが止まり、ロスが発生してしまうということが起きていました。現場の方たちに話を聞くと、「ここが詰まるのは昔からだし、仕方がないよ」という声が多く上がりましたが、詰まるたびに取り除かなければならず、その作業にも多くの時間を要していることが分かりました。そこで、詰まりが起きる部分に、生産ラインの流れを促すためのパーツを取り付けることを考案しました。試行錯誤を重ねた末、食品適応のゴム素材にたどり着きました。取り付けてみたところ、製品が詰まることがなく、きれいに流れるようになったんですね。その翌日、パートの方に「ありがとう」と言ってもらえたのは、本当に嬉しかったです。
「ロッテだから、安心・安全」を叶える品質づくりを目指していきたい
今後、チャレンジしていきたいことは何ですか?
入社以来、一貫してチョコレートに関わる業務に従事し、現在も、チョコレートの製造を担う工場の番人的な役割を担う者として、「ロッテだから、安心・安全」と思って、お客様の手にとっていただけるような品質づくりを目指していきたいです。それと同時に、ロスを削減し、高い稼働率で安定して生産できる世界一の菓子工場を目指すべく、チョコレートの研究やマーケティングで培ってきた知見や経験を、現在の生産技術の仕事に活かしながら、これからも邁進していきたいと思います。
1日のスケジュール
- 8:00
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出社
- 8:30
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始業
- 9:00
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生産ラインの確認
- 11:00
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五感を駆使した品質確認「製品官能チェック」
日課である「製品官能チェック」は、前日に完成した製品を試食し、品質を確認する作業。味覚、食感、見た目、パッケージの印字に至るまで、時間をかけて、生産技術部の担当者が、きめ細やかなチェックを行います。均一の品質が叶えられているかどうか、改善するべき点はないかどうかなど、日々の確認作業によって、研ぎ澄まされた五感を駆使してひとつずつ確認していきます。工場長をはじめ、品質管理に関わるスタッフがそれぞれに評価を行い、多方向から確認することによって、製品の品質に万全を期しています。
- 13:00
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現場改善打ち合わせ・テスト
- 15:00
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新製品打ち合わせ
- 17:30
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退社
CAREER PASS
キャリアパス
- 012005年
- 中央研究所
チョコレート研究室
- 022006年
- 中央研究所
NCプロジェクトチーム
- 032007年
- 中央研究所
チョコレート研究室
- 042009年
- 中央研究所第二研究室
- 052011年
- 商品開発部
チョコレート企画室
- 062012年
- 滋賀工場生産部
管理課生産技術担当
- 072015年
- 浦和工場生産技術課